まだビブロスがあったころ、買い損ねていてその後、倒産したため二度と手に入れるのは無理だろうと思っていた『倉科先生の受難』2巻に近所の本屋で遭遇したので、とりあえず買いました。
 ということで、感想です。
 ちなみに、この作品はBLですので、苦手な方はご注意下さい。

■『私立翔瑛学園男子高等部 倉科先生の受難』 2巻 志野夏穂(リブレ出版)

【あらすじ】
 翔瑛学園高等部の生徒会と執行部は、なぜか予算をかけて戦うことになる。執行部顧問でもある教師の倉科怜司もなぜか、その戦いの景品にされてしまうのだが――。


 ということで、実はこのあたり、雑誌の方で連載当時読んでいた内容なんですが、改めて読み直していろいろ楽しかったです。
 ……にしても、怜司も浅野も実はできあがってるっぽいのに、自覚がないあたりがなんとも。
 いやまあ、簡単にできあがってしまうと、つまんないといえばそうなんですが。

 あと、同時収録の番外編も可愛かったです。
 特に、子供のころの浅野と秋山が。いや、秋山(弟)もめっちゃ可愛いんですけど。
 最近仕事柄、本物の子供に接する機会も多いのですが、むかつくことも多いけど、一方では常識知らずのおっさんたちに接するよりずうっと癒されますよね。
 マンガに出て来る子供って、そういう部分がより極端にデフォルメされてて、なんかほんと、可愛い、ラブリーって感じです。
 もちろん、子供の浅野と秋山のエピソード自体も可愛かったです。

 それから巻末の『クールビズで行こう』もオチで笑っちゃいました。
 うん、だからホント、こういうのを読むと、この2人ってできあがっちゃっててらぶらぶじゃん、とか思ったりするんですけど……当人たち、自覚ないよねぇ(爆)。

 ともあれ、3巻もなるべく早くゲットしたいと思います。
2008.08.19 Tue l マンガの感想 l top ▲
■『昭和天皇の妹君』 河原敏明(文芸春秋社)

 ドキュメンタリーとかルポ、といったジャンルになるのでしょうか。
 三笠宮の双子の妹が人知れず里子に出され、寺の住職をしているという噂の真相に迫ったものです。
 それなりに面白かったですが、寺の住職よりは皇女として育つことが幸せかどうかはわからないよなあと、読み終わって思ったりしました。
 もちろん、実の親兄弟と引き離されて育ったこと自体はかわいそうだとは思いますが。ただ、この人のルポが真実ならば、周囲は本当のことを知っていて、親ともたまには会っていたりしたわけですから。それほど「悲劇」という感じもしませんでした。
 それと、別に生まれがどうでも、今は寺の住職として普通にくらしているなら、そっとしておいてあげればいいのになあとも思ったり。

 ともあれ、こういうこともあるのだなあと思ったことでした。
2008.08.12 Tue l 読書感想 l top ▲
 久しぶりにネットのテレビで映画の『富江リプレイ』を見たので、感想をアップしたいと思います。

【あらすじ】
 ある夜、森田病院に6歳の女の子が救急患者として運ばれて来る。女の子は痛みに苦しんでいたが、それは胃が異様に肥大して他の臓器を圧迫しているためだった。医師たちはすぐに手術を始めるが、異様に膨れ上がった胃の中からは、富江と名乗る女性の頭部が出て来るのだった。
 その後、手術を担当した院長の森田は失踪し、娘の由美は父の行方を捜し始めるのだが――。


 『富江』は、そもそも原作からしてそうなのですが、理論的に考えようとしてもどうにも説明のつかない、不思議な物語です。
 で、この映画でもそのとおりで、富江は何度殺されてもよみがえり、理不尽な彼女だけにしかわからない理由でこれと決めた相手に取りつき、相手を破滅させてしまいます。
 そこらあたりの演出とかは、なかなかうまくやっているなあという感じでした。彼女の血を浴びた森田が、その血のついた腕だけ富江のものになってしまうとかね。
 とにかく、内容もですが、映像的にもホラーでグロくて、なかなか悪くなかったと思います。

 あと、感想とはちょっと違いますが――ネットのテレビのレビューで、この作品について「気持ち悪くて、途中で失神寸前にまで行った」というのがありましたが、う〜ん、これでそういうふうになるなら、ホラーとかスプラッターは見ない方がいいんじゃないかと思いました。
 たしかに、虫の大群が出て来るあたりはちょっと気持ち悪かったですが……あとは、この手のホラーにはありがちな映像だと思いますし。っていうか、伊藤潤二の作品の映像化ですもんねぇ、これ。

 そういえば、最後のテロップのキャストのところに原作者の伊藤さんの名前があって、ちょっとびっくりしました。しかしながら、お顔を知らないので、どの役だったのかもさっぱりわからず(爆)。

 ともあれ、久々になつかしの『富江』にひたれた作品でした。
2008.08.12 Tue l ドラマ・映画の感想 l top ▲
■『超人ロック 凍てついた星座』2巻 聖悠紀(少年画報社)

【あらすじ】
 不死の秘密を手に入れるため、エスパーハンターたちを雇いロックを追い詰めるマエケナス・ジンとその腹心・レオノーラ。戦い続けるロックだが、とうとうレオノーラの手に捕らわれてしまう。
 だが、彼女の目的はかつて夫を殺し、自分の記憶を奪ったロックへの復讐だった。
 一方、老衰で死亡したマエケナスの身代わりを務めていたテニアンは、彼の資産を持ち逃げし、その罪を全てレオノーラになすりつけようとしていた。
 そんな中、レオノーラの前に現れたジン・コーポレーション内部調査室長マーヤ・マーヤは見事な手腕を発揮して、テニアンの行方を追うのだったが――。


 ということで、『凍てついた星座』の2巻目です。
 どうやらレオノーラはロックに復讐の意図があるようですが……記憶がかなり錯綜している模様です。記憶を消してほしいと願ったのは、彼女自身のようですが、今の彼女は望まないのに消されたと思っているようで。
 それにしても、彼女に対するロックの行動は、たしかにちょっと残酷かもなあって気もしなくはありません。とはいえ、生きていればまた笑える日も来るという、その発想もけして間違っていないとは思うし、ロックが彼女を見殺しにできなかったのもわかる気はしますが。
 というか、そもそもは彼女とその夫がロックに手出ししなければよかったんだ、という気もします。ロックに関わると、いいにしろ悪いにしろ、運命が変わってしまうのはたしかで。それを回避したいならば、関わらないのが一番ですから。
 あと、彼女の人生とは関係ないですけど……昔は普通の髪型だったのに、どうして今はあんな変な髪型なんでしょう(^^; 昔の方が可愛くていいと思うけど。っていうか、あれに戻すわけにはいかないんでしょうか。それもまた、記憶が錯綜しているせい?

 それから、読んでいてなぜかほのぼのしてしまうのは、カルベルとパエトンの2人です。
 実は出来上がってるっぽいのに、一見すると敵対している関係が私的には好みです。この2人には、最後まで生き延びてほしいなと感じます。

 ともあれ、続きも楽しみです。
2008.08.05 Tue l マンガの感想 l top ▲